フリーランスの成功率は低い！？

なぜ低いのか？

中小企業庁の調査によるとフリーランスの廃業率は、1年後は37.3％、2年後は62.4％、3年後は88.4％でした。フリーランスとして独立してから1年以内に37.3％が廃業に追い込まれていることがわかります。このデータは「開業届を出した個人事業主」に限定しているため、実際にはもっと多くのフリーランスが失敗しているかもしれませんね。実際、10年後まで生き残っているフリーランスは全体の10％程度だそうです。
この結果から見てもフリーランスの成功率はかなりシビアであることがわかります。フリーランスになるのは簡単でも活躍し続けるのは難しいんですね。
なぜ成功率が低いんでしょうか？フリーランスの成功率が低い理由は主に3つです。

「危機感がない」

まずは自分に甘く危機感がないこと。「今稼いでいるから大丈夫」「なんとかなる」「今がよければそれでいいや」と考えているといざトラブルが起きた時に対処できませんよ。フリーランスとして少し成功しただけなのに「これからは安泰だ」と思ってしまう人も少なくありません。しかし、これこそが「失敗の原因」であり、稼ぎ続けることができない理由なのです。
成功しているフリーランスほど現状に満足せず危機感を持っています。

「クライアントワークを継続できない」

継続的に案件を確保できないフリーランスは年々成功率が低下していきます。この問題の原因も「甘え」にあります。というのも、危機感を持って営業をすれば案件を獲得することができるからです。「自分は営業が苦手だ」と思っているフリーランスも少なくありません。そのため、「自分に自信が持てない」「高単価の案件は敷居が高い」「差別化要素がない」と思いながら営業をしている人がほとんどですが、それでは優良な案件は獲得できませんよ。
案件を獲得するためにはクライアントの期待に応える必要があります。「クライアントがどのような要望を持っているのかを的確に把握する」「依頼に対して、費用対効果の高い見積もりを出す」「クライアントの要望を事前に提案する」といったことができれば案件の獲得率を高めることができます。

「1つの職種にこだわっている」

1つの職種だけに固執することもフリーランスとしての成功率を下げてしまいますよ。時代によって求められる仕事の種類は大きく変わってきます。1つの職種に固執していると時代の変化についていけなくなるでしょう。
一昔前までは1つのことに熱中することをよしとする風潮がありましたが、現在はマルチな才能を持つ人の方が重宝される傾向にあります。時代の変化に合わせて求められる価値観や人材も変わってくることを忘れてはいけません。